昨日Sバーちゃんが来た。先週に下記のような事をバーちゃんに言った。そしてこう言った。
「この間の日曜から毎日朝6時ごろに女の泣き声で目が覚める。いったい誰や?」
「どんな泣き声なんや?」「しくしく泣きではなく、なんか嗚咽見たい泣き方。誰か判るか?」
「誰か判らない。実は俺も先週、もう一人誰かに不幸が起きると感じた。」
15年前には、お互いに普通では理解できない現実を多々体験した。
それをベースに今起こっている事の意味を二人で解明しようとしている。
二人の会話はお連れ様にはすぐには理解できなさそうだった。
会話は論理的に思考する時と直感で感じる時が有るが、今は論理的にしか思考出来ない。
バーちゃんに泣きつく女は誰なのか?自分の経験から言うと、それは生霊と成る。
肉体の衣を脱いだ魂は泣く事は無い。生霊で成れば憎しみ悲しみを伴って自己表現をする。
これは自分の経験からえた考え方であり、バーちゃんは違うようである。
バーちゃんは過去に法事の際に亡くなった先祖に憑依され身内のゴタゴタに怒りの渇を入れた。
20年前以上に交通事故で死んだ甥っ子に、何回も事故の痛みを体験させられていた。
バーちゃんの叔母の死ぬ前、明け方に何日も髪の毛が口に入り込み苦しい思いをしている。
リアルなのは、二階に上がる階段の所に飾ってあった絵に意識が住み着いていると言う事だった。
何回も夜中に階段を上がってくる足音がするが、そこには誰もいない。
バーちゃんは真相を確かめる為、線香を持って階段を上がると絵に煙が吸い寄せられてゆく。
人物を描いた絵の顔が険しくなっていて、その絵を居間に持ってきてみんなが見える所に飾った。
やがてその絵の顔は次第に穏やかになり、と同時に家の中の異常な現象も収まったらしい。
相対的に見て女の霊(生霊)は誰になるのか?
甥っ子関係の人となれば、内縁の妻か姉か姪っ子か?決して俺の亡き妻ではないという事は判る。
この女の人が死ぬという事ではなく、その連れ合いが亡くなるという事に対しての涙だろうか。
だったらそれは感情の域を超えていないと言う事になる。だから生霊と言う事に成る。
自分の体験からしても、亡き人が泣くという事は無かった。全ての生霊は感情で怒りもがいていた。
故にその泣き声の女はこれから起きえる事に、先持ってバーちゃんに悲しみを伝えているのだろう。
本人は知る由も無く、生霊となってバーちゃんの所に行って未来を表現しているのだろう。
だったら俺の所にきたらと思っても、俺は激しい慟哭の経験者だから論破される事も知っているのだろう。
今朝5時20分に一瞬女の「シクッ」と泣くような声で目が覚めた。
トイレにも行きたかったしそのまま起きてトイレに行く。
布団から出て、薄暗い中に小さな白い光の玉が見えたような気がした。
ほんの小さな光で、大分外側に光の輪が重なっていた。でもそれには悲しみの意識はなかった。
恐怖もなければ意思がある事も俺は確認しなかった。俺には怖がる必要性が何もないから。
何かが起きるのだろうか?でもその何かは時間の中でしか確認する事が出来ない。
でも何がおきても、事実だけしか真実はない。自分の持っている物を使ってもそれは関係ない。
全ては時間の中で起き、時間と共に過ぎ去ってゆく。それは感情を越えた所でもう始っているのだから。
テイク・イッツ・イージー、在りのまま在りのまま。